これは、日本社会一般的な話になるのですが、通常故人様がお亡くなりになってから14日~50日以内の日程で行われるというお別れの会においては、故人様がお亡くなりになった直後に、ご遺族様の主催において近親者様のみが参列することができるお葬式スタイルである「密葬」がまずとり行われることになります。
密葬がつつがなく終了した後、本葬の代わりに故人様のご冥福をお祈りする追悼会といたしまして、お別れの会がとり行われるというのが現在の日本葬儀業界におけるオーソドックスな流れであります。
血の繋がりがある近親者のみで、心静かに落ち着いて故人様との最後のお別れの時を過ごすことができる密葬。
そして、かなり大勢の会葬者各位に対して故人様との最後のお別れの機会を分け隔てなく提供することができるお別れの会。
この両者を各日程に分けてお葬式をとり行うということは、たしかにいろんなメリットもあるわけであります。
しかし、ご遺族様にとりましては、故人様の葬儀というものを2度までもとり行うことになるがために、それなりの負担となってしまうのが現状の日本葬儀社会における現実なのであります。
そのため、お別れの会という無宗教葬スタイルは、日本社会における社葬や団体葬といったお葬式シーンではまずまずの勢いで普及してはいるものの、世間一般個人様らの葬儀シーンでは、まだまだあまりとり行われてはいない無宗教葬スタイルであるのは間違いないようですね。